1月25日(金)竜峡中学校にて在ドミニカ共和国日本国大使館 日本国特命全権大使牧内 博幸 氏による講演がありました。

以下、牧内氏の講演内容です。

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40年間の外務省生活で、培った知恵、行動指針をお話ししますが、ポイントは、学業では平均以下の僕が外務省に入所でき、外交官として今の姿があります。それは、アベレージ以下の僕みたいな人間でも頑張って努力すれば出来たということ、生徒の皆さんには、伝えたかった。非常に参考になるケースと思いから講演会を開いて頂きました。

学校の成績も決して上位でなかった僕が、なぜ外務省に入局でき、また大使を務めているか。それに至るまでの経緯(頑張り、考え方)を聞いて欲しいと思います。

川路出身の僕は、旧飯田工業高校(現OIDE飯田長姫高校)に入りました。野球が好きで運動ばかりやっていた僕ですが、学業での成績は、平均よりチョット下。決して褒められる成績ではなかったですが、でも英語は得意だった。

中学時代の宮下先生等の影響で東京に憧れ、高校卒業後上京します。家は決して裕福でないため、夜間大学目指し、幾つもの大学を受験し、その中で法政大学に何とか入学することができました。周りはやはり優秀な学生に囲まれ、英語だけが得意の僕は苦労しました。その大学1年の時に、クラスメイトの一人に、外交官を目指して勉強をしている人に感銘を受け、よし俺もやってみよう決めました。バイトをしながらお金を貯め、6年間勉強。最後の2年間外務省に入る為の勉強を必死でやりました。無論一度で受かるわけがありませんが、5年目で落ち、6年目で、外務省に受かりました。この2年間は本当に猛勉強の期間で、これほど勉強したことはこの時ぐらいです。

外務省の採用枠には、上級、中級、初級の3部門があります。上級は、いわゆるエリート層で年間20名のみ採用。中級は40名。ここは専門職と部門です。勿論、数千人が受けるわけで大変なことですが、受かりました。そこでの希望は英語圏での外交官の仕事でした。が、全世界でスペイン語圏の国が34か国あります。しかし外務省でもスペイン語の専門家が外交官は少ない。英語の専門家は一杯いるわけですので、あえてスペイン語圏での仕事を選んだわけです。得意な英語以外に、スペイン語の特訓が始まります。そんなわけで、欧州スペインで2年間スペイン語を猛勉強し、南米のペルー、コロンビア、ベネズエラ、キュウーバ、ウルグアイ、ボリビアでの駐在をしました。以下 活動の一例。

○条約の作成

○スペイン語の通訳

○特に南米地域での邦人の安全確保(ゲリラとの人質解放の交渉)

○国際協調プロジェクト(日本外務省での仕事)

各地域で色々な体験を得て現在のドミニカにいるわけです。2年になりますがもう1年くらいはいるつもりです。

ここで、私が言いたいのは、若い人に世界に目を向けて欲しい。今問題になっている、

○環境問題

○核問題

○移民問題

○格差問題

○AIが起こすと思われる戦争

○その他色々の課題

であり、これらを解決するために、色々な専門家が必要なのです。外務省に入れとは言いませんが、一人一人が、日本の国を皆が支え、外国と協調し課題解決に向けて行動してほしい。

外務省に入らなくても、出来ることはいっぱいあります。ですから、それは、好きなことを極める事。その道の専門家になって欲しい。外務省でも、法律の専門家で入局される人もいます。無論最初から、英語が堪能ではありませんが、それは後から学んで極める人もいるわけです。ですから、語学も大事ですが、それは後付け(後から勉強)でOKです。

・・・講演で心に残った事・・

下井校長先生の質問「なぜそんなにそんなに元気なんですか?」

牧内氏)まずは健康ですが、それ以外に。世の中には、一杯頭の良い人がいますが、彼らに敗けないように目標をもって努力チャレンジすること。そんな努力する人は、彼らよりも人間的に成長し、人間性が豊かになるはずです。

 

以上、この講演を聴講された塩澤俊夫公民館長が、是非、龍江の皆さんの為になればという思いからまとめてくださりました。

牧内氏は、川路の出身ですが、生まれは龍江2区ということで、龍江に所縁のある方です。

 

 

☆講演の全てを聞いてみたい方のために音声データを公開いたします。

牧内氏から竜峡中学の後輩のみなさんが世界に出られることを心から期待しています。とのコメントとともに公開のご許可をいただきましたので、ぜひお聞きください。

☆リンク

在ドミニカ共和国日本国大使館<外部リンク>

ドミニカ共和国を知ろう!-北広島町<外部リンク>

公用語:スペイン語

面  積: 48,442㎢(九州よりも少し大きい)

人  口: 1065万人(2016年)

首  都:サント・ドミンゴ