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和紙づくりを体験

今年も小学校と公民館の取り組みとして、6年生を対象に「和紙づくり」を行いました。
「和紙」という言葉を聞いて、「紙を漉いている」姿が思い浮かんだ人が多いはず。
でも、その工程に至るまではすっごく手間がかかっているんです。
かつての龍江では400年近くにわたって一般に行われていたようですよ。
 
和紙の材料は・・・
①トロロアオイという植物の根 通称「花オクラ」
②楮(こうぞ)という植物の枝
以上の2点です。
 
次は加工・・・
まずは取った楮を蒸します。

どうなるの?・・・と、子どもも固唾を飲んで見守っています。
蒸すこと2時間、枝の皮がふやけてバナナのように簡単に皮がむけるようになります。
次に、むいた皮から外皮(茶色で硬い皮)を削ぎおとしますが、これがすごく大変な作業なんです・・・。
ちなみにこの作業を「タクリ」というそうです。

カッターや彫刻刀のようなものでひたすら削ぎます。先生も一緒にやってます!
この作業を丁寧にやることでより白い紙に仕上がるそうでうす。
 
次は繊維質を取り出す作業です。
まず、タクリを済ませた皮を重曹を入れたお湯で2,3時間ほど煮て、繊維以外のものを取り除きます。
それを木づちで叩いて、繊維をよりほぐします。
この作業は「こうかい(たたき)」というそうです。

校長先生も一緒にやってくださいました!
この作業のときに事前に収穫していたトロロアオイの根も叩いて砕き、手ぬぐいの袋へ詰めてバケツ1杯の水に漬けおきます。
するとネバネバの「のり」のようなものが染み出し、それがいわゆる「つなぎ」の役目を果たすものになります。

繊維をほぐしたものがこちら。
 
以上の工程を経て、やっと「紙漉き」が整います。
昔はこの作業を一般的にやっていたんですね・・・。
 

「楮の繊維」、「トロロアオイののり」、と水を足し合わせ準備完了!
あとは、簾(す)というもので掬うだけ・・・。
 

作った和紙でランプシェードを作ったそうです!
皮を剥いだあとの楮の木も余すところなく使っていますね。
他にも膨らませた風船に和紙を貼り付け、球の形にしたりとアイディア豊かな作品がたくさんでした。
 
伝統的な和紙づくりが、これからも学校で、地域で学べるといいですね。

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